うつ病の治療中、外に働きに出るのがつらい。でも、少しでも収入がほしい──
そんなふうに悩んだことはありませんか?
今回はうつ病治療中に「webライターになりたい」と思っている人に向けた記事です。
webライターなるために必要なスキル・知識、実際になるまでの流れを解説します。
私はwebライターになったおかげで、うつ病になってからも生計を立てられました。
私の経験が、「うつ病が原因で思うように働けない」という方の参考になれば幸いです。
webライターとは?仕事の種類・内容をサクッと解説!

最初にサクッと「webライターとは何か」について解説しましょう。
webライターとは、簡単にいうとweb上(インターネット上)に掲載される記事の執筆者です。
仕事の種類
仕事の種類は数多いのですが、今回は代表的なものを一部紹介します。
<webライターの種類>
種類 | 特徴 |
SEOライター | GoogleやYahoo!などの検索媒体で上位表示されるための対策を得意とするライター。「ユーザー(読者)が読みやすい文章を書くプロ」とも言える。 |
コピーライター | 広告や宣伝目的の文章を書くのに特化したライター。商品やサービスのキャッチコピーを考える仕事が多い。 |
取材ライター | 対象の人物にインタビューをして、記事を書き上げるライター。 |
専門ライター | 特定の分野を記事にするライター。医療、建築、ITなど、特定の専門家の知識が求められる。 |
ジャーナリスト | ニュースなどを届けるライター。物事の本質を見抜くスキルが求められる。 |
仕事内容
仕事内容は、どのwebライターになるかで変わります。
ここでは私が経験したことのある「SEOライター」の主な仕事内容を軽く紹介しますね。
<webライター(SEO)の主な仕事内容>
- 記事の構成作成(大まかな執筆内容、タイトルや見出しを考える工程)
- 書きたいものの情報収集、事実確認
- 執筆
- 記事内に差し込む画像の選定
- 内部・外部リンクの設置
- 入稿
上記の業務は必ずやるわけではなく、取引先によって担当したりしなかったりしますが、だいたいこんな感じです!
webライターになるために必要なスキル・知識

webライターになるために必要なのはタイピングスキルだけではありません。
ここではどんなwebライターでも必要なスキル・知識を解説します。
必要なスキル
まずはwebライターに必要なスキルから見ていきましょう。
必要なスキル | 理由 |
タイピングスキル | タイピングが遅いと、たくさんの依頼を受けるのが難しいため。 |
執筆に使うツール*の操作スキル *Word、Excel、Googleドキュメント、Googleスプレッドシート、WordPressなど | 操作できないと、そもそも執筆できないため。 |
コミュニケーションスキル | チャットやweb会議などで人とコミュニケーションを取る機会があるため。 円滑にコミュニケーションを取れると、仕事の依頼がきやすくなるというのもある。 |
リサーチスキル | 記事のテーマに合わせて情報収集し、事実確認まで行う必要があるため。 |
どれも仕事をしながら慣れていきますが、タイピングスキルとWordの操作スキルは、未経験の人もあらかじめ持っていた方が良いかなと思います。
これらのスキルを持っていると、未経験でも執筆のハードルが少し下がるので。
おすすめの練習法は、「文章作成ツール(Word・Googleドキュメント)を使って日記を書く」という方法です。
タイピングの練習になりますし、マーカーを引いたり見出しを作ったりとアレンジするようにすれば、文章作成ツールの扱いにも自然と慣れていきますよ。
必要な知識
知識は、仕事をしながら身に着けていくようなものがほとんどです。
まったく執筆したことがない人が以下のような知識を持っていても、活用の仕方がわかりづらいでしょう。
ぜひ仕事の合間に勉強してみてくださいね。
必要な知識 | 理由 |
基本的な文法 | 日本語がおかしいと何を書いているかわからない記事になったり、稚拙な仕上がりになったりするため。 |
理解されやすい文章の書き方 | ユーザーに愛読してもらうため。 |
SEO(検索上位表示させるための施策)について | どんな種類のwebライターでも、インターネット上に記事を載せる以上、SEOの知識はあって損はないため。 |
記事にするものの知識 *例:美容分野の記事を書くなら美容の知識 | 信用できる記事に仕上げるため。デタラメな内容の記事になると、自分はもちろん、取引先の信用にも影響が出る。 |
【実例】うつ病になって未経験からwebライターになるまでの流れ

ここでは、私自身がうつ病になってから未経験でwebライターになるまでの流れを紹介します。
webライターになるまでの道のりは人それぞれですが、ひとつの参考例として読んでもらえたら嬉しいです。
うつ病になって退職し、アルバイトを始めるも続かず挫折
私は会社員時代にうつ病になり、休職しましたが、復帰は叶わず結局は退職してしまいました。
「こうなってしまっては療養に専念するしかない」と思ったのですが、やはりお金の不安が拭えず、退職して4ヵ月後にはアルバイトを開始。
ところが、外出するのが困難だった私にとっては出勤自体がストレスとなり、2〜3ヵ月でアルバイトも辞めることになりました。
在宅で仕事できるようにノートPCを購入
「外出が難しいのなら、家で仕事をすれば良い。」
そう考えた私は、なけなしの貯金と親からの支援金を使ってノートPCを購入しました。
PCを常に使うような専門学校に通っていたことがあるため、WordやExcelといったツール操作は問題ありませんでした。
ただ、タイピングは遅かっただったので、仕事を始める前に日記やメモを書く練習を始めました。
1ヵ月もしたら、キーボードを見ながらではありましたが、両手でサクサク文字が打てるくらいにはなっていたと思います。
クラウドソーシングサイトで未経験OKの求人に応募してみる
タイピングが安定してきたタイミングで、クラウドソーシングサイト*「クラウドワークス」と「ランサーズ」で未経験OKの求人を探すことに。
最初に目に入った求人は、未経験・経験者どちらのライターも募集しているものでした。
最初からライターになりたかったわけではなかったのですが、その求人の条件があまりに良かったので、図らずともwebライターへの第一歩を踏み出しました。
*クラウドソーシングとは、フリーランスとして業務を引き受ける働き方のこと。クラウドソーシングサイトはフリーランサー向けの求人を載せているサイトを指す。
仕事しながらスキル・知識を身につける
仕事を始めてからは、とにかく量をこなしました。
初心者のうちは経験が必要だと考えていたため、クオリティは二の次に、ひたすら文章を書いていました。
ときには1日に3記事書いたり、1万文字の記事を一気に書き上げたりしていたような…(遠い目)
そうやって今まで自分になかったスキル・知識を体に覚えさせたのです。
ちなみに、この段階での私の収入は3万円前後で、体調は着実に良くなってきていました。
仕事の合間に勉強する
仕事の合間には、できるだけ勉強するようにしていました。
うつ病の影響で集中できないことも多かったので、「常に」とはいきませんでしたが。
それでも元気なときに本を読んだり、気になっていたことをスマホで調べたりしているうちに、少しずつ知識が増えていきました。
慣れてきたタイミングで検閲やブログ運営に挑戦する
1年ほど経験を積んだころに、取引先から検閲の仕事を紹介してもらいました。
まだまだライターとしても未熟でしたが、せっかくの機会だと思って挑戦することに。
そこから5年間はライター兼検閲者として働き、1日5時間、週4〜5日ほどで、10〜20万円の収入を安定して得ることができました。
そのおかげもあってか、うつ病も一度は寛解しています。
しかし、プライベートが原因でうつ病が再発し、なかなか治らなかったことをきっかけに、働き方を変更。
もっと自分のペースで働けるように、業務委託を減らし、ブログ運用やイラストの活動を開始したのです。
今は安定的な収入を目指して、日々がんばっています!
私の現在に至るまでの流れはこんな感じです。
▼ブログ運用も視野に入れている方は、以下で紹介している書籍もぜひチェックしてみてくださいね。
うつ病治療中の人には在宅webライターがおすすめ!その理由は?
webライターは決して簡単な仕事ではありませんが、それでもうつ病治療中の人にもおすすめできる仕事だと思います。
ここでは、うつ病患者さんに在宅のwebライターをおすすめする理由を3つまとめました。
▼そもそもまだ休職・退職・転職すら悩んでいるという方には、こちらの記事がおすすめ。
勤務場所・時間を自由に選べるので、働きながら療養しやすい
働きながら療養できるのは、webライターの最大のメリットです。
家で仕事ができ、昼夜関係なく調子の良い時間に業務を行えるので、働く上でのストレスが軽減されます。
自分でスケジュール調整できるので、療養するための時間を確保しやすいのも嬉しいところですね。
人間関係のトラブルが発生しづらい&長引きづらい
常に人が集まる場所へ行く機会が少ないので、人間関係のトラブルにも巻き込まれづらくなります。
例え収集のつかないトラブルが発生したとしても、担当を変えてもらったり、次回からの依頼をお断りしたりすればすぐに解決。
ストレスが大敵のうつ病患者さんにとって、人間関係のトラブルが少なくて済むのはかなり助かるでしょう。
無理だと思ったらすぐに辞められる
雇用されているわけではないので、受けた仕事さえ終わらせればすぐに辞めることができます。
例えば、「ライティングが苦痛で続けられそうにない」と思ったとしましょう。
受けている仕事が1件だったとしたら、その1件を終わらせれば、後は自由に辞めて問題ありません。
調子が悪くなっただけなら、一旦すべての仕事を片付けて休職とし、自分が調子が良くなったと思うタイミングで仕事を始めることも可能です。
もちろん、それを理解してくれる取引先を見つける必要があります。
それも簡単ではありませんが、見つかれば正社員よりも気軽に仕事を続けられるようになりますよ。
プロからのライター講座は受けるべき?

昔はそれほどライティングスキルを求められていなかったため、どれだけ国語が苦手な人(私のことです)でもwebライターになれました。
しかし徐々にユーザーファーストの思考が高まって、今では「よりわかりやすく、より丁寧に、親切に書けるスキル」が求められるようになっています。
もし2025年の今、私が未経験からwebライターを目指すのだとしたら、1度はプロのライター講座を受けます。
もし金銭面や時間的に問題がないのであれば受けて損はないと思います!
一例として、あなたのライターキャリア講座を挙げてみましょう。
未経験でも最短2ヵ月でプロデビューできる内容が魅力で、口コミ評価の高い講座です。
身につくスピードが速い理由は、実際にプロとして活躍している講師からのフィードバックが受けられる他、受講中・修了後もLINEで相談できる手厚いサポートがあるから。
文章のことだけでなくキャリア相談もできるので、未経験者ならではの不安が軽減するはずです。
受講料はコースによりますが、49,800円〜185,000円と相場の範囲内となっています。
気になった方はぜひ一度資料請求してみてくださいね。

最後に
うつ病になって収入がなくなってしまうと、焦って療養どころじゃありませんよね。
しかし仕事をすれば症状が悪化し、休んでも悪化する…何という負のループ。
私も、webライターの仕事がなければ今でもそのループから抜け出せなかったかもしれません。
ありがとう、webライターというジャンルを作り上げてきた先人達。
今悩んでいるあなたも、療養と仕事を両立しやすい環境に出会えますように。
それでは最後まで読んでくださりありがとうございました。