うつ病の人にやってはいけないのは、「責める・否定する・期待する」こと。悪気がなくても、そのように受け取れる言動は避けましょう。今回は、うつ病経験がある私が思う、うつ病の人にやってはいけないこと5つ、家族や友人に望むことを紹介します。
うつ病とは

うつ病とは、脳が正常に働かなくなることで起こる精神疾患です。
うつ病になる仕組みは未だに解明されていませんが、性格や環境、遺伝などが関係していると考えられています。
症状は、本人の意思とは関係のない意欲低下・気分の落ち込み・食欲低下、頭痛・めまい・体のだるさと、さまざま。
治るまでの期間は人それぞれで、数ヵ月の場合もあれば、何年・何十年と治療を続けなければならない人もいます。
うつ病を治すには、患者本人が治療を受けるだけではなく、周囲の協力が必要不可欠です。
家族や友人のなかでうつ病になった人がいれば、ぜひ支えてあげてください。
うつ病経験者が思う、うつ病の人にやってはいけないこと5つ

うつ病経験者から見た、うつ病の人にやってはいけないことを5つ紹介します。
あなたに悪気はなくても、うつ病が悪化する原因になるので、意識して避けましょう。
1. 気分が落ち込んでいる健常者と同じ扱いをする
まずやってはいけないのは、ただただ気分が落ち込んでいる健常者と同じ扱いをすること。
先にも解説したとおり、うつ病は脳の異常によって起こる病気です。
数日休むだけで治るものではないので、「1日寝ていれば元気になるよ」「食べて呑んで忘れようぜ」などのアドバイスはしないうようにしましょう。
患者は、アドバイス通りに過ごしても治らない自分を嫌悪して、余計に落ち込む可能性があります。
ちなみに、抗うつ薬を飲んでいる人は飲酒できません。
誘うなら、お茶にしてあげてくださいね。
2. 「頑張れ」と言う
うつ病患者には「”頑張れ”と言ってはいけない」と、よく言われていますよね。
私も、ただただ「頑張れ」と言われるのは苦手でした。
「早く治るように」という意味合いに聞こえてしまうためです。
うつ病は、頑張り次第で早く治るわけではありません。
頑張って苦しみに耐えても、数ヵ月後、数年後、数十年後にようやく治るもの。
そうとわかっていても、家族や友人から「頑張れ」と言われれば、「早く治さなければ」と焦ります。
そして、治っていない朝を迎える度に、自分はろくでもない人間だと感じるのです。
もし、あなたの伝えたい「頑張れ」が「長い闘病生活は苦しいだろうけど、どうか生きていて」という意味なのだとしたら、その気持ちを伝えてあげてください。
3. 「自分は大丈夫だった」「別の友人はすぐに治った」などの話をする
「自分も似たような経験をしたけど、うつ病にはならなかった」「別の友人もうつ病だったが、3ヵ月くらいで元気になったよ」といった話をしてはいけません。
うつ病を発症した原因、治る条件や期間は人それぞれです。
そのため、うつ病にならずに済んだ人・早くに治せた人の経験談は、現在進行形でうつ病になっている人にはあまり役立ちません。
それどころか、「うつ病になった自分は甘えだ」「早く治せない自分が悪い」と思わせてしまう可能性もあります。
症状悪化を防ぐために、うつ病の人に他人の体験談を押しつけるのはやめましょう。
4. 「考えすぎ」と言う
うつ病になると、ネガティブな発言が増える人もいるでしょう。
しかし、そんな人に対して「考えすぎ」と言うのは、いささか考えもの。
あなたが言いたい「考えすぎ」は、「そこまで気負わなくても大丈夫だよ」と安心させたいだけかもしれませんね。
しかし、ネガティブ思考をやめさせるような発言は、ある意味での”否定”です。
うつ病の人は、否定を含むような言葉よりも、「そっか、辛いね」、「わかるよ」などとネガティブに考える自分を受け入れてくれる言葉の方が安心します。
5. 社会復帰への期待を見せる
うつ病の人が少し元気になり、社会復帰を目指して少しずつ外出が増えたとしても、期待する気持ちは抑えてください。
元気な姿を見ると、このまま順調に社会復帰してくれるような気がするかもしれませんね。
しかし、順調に回復して社会復帰できる場合もありますが、症状の悪化と好転を繰り返す場合もあります。
一度はスムーズに外出できるようになったものの、また心身の不調がぶり返したとき、患者本人は絶望します。
加えて、家族や友人も自分の社会復帰を期待していたと知っていれば、罪悪感に襲われるでしょう。
社会復帰に向けた活動が増えても、転職のサポートを始めたり、旅行の計画を立てたりするのはもう少し後に。
うつ病の人が家族や友人に望むこと

うつ病の人にやってはいけないこと、結構多いですよね。
しかし、うつ病の人が望むことはとてもシンプルです。
ここでは、うつ病の人が家族や友人に望んでいることをお教えします。
理解してほしい
うつ病の人は、理解してくれることを心から望んでいます。
自分の意思とは関係のない心の動きがあって、コントロールできないことを、患者本人は恐怖に思っています。
自分だけでは抱えきれないのです。
しかし、家族や友人に理解してもらえると、恐怖が和らぎます。
共感できなくても大丈夫。
「そういうことがあるんだね」「苦しいんだね」と、声をかけてあげられれば十分です。
一緒にいてくれれば嬉しい
自分が大切に思っている家族や友人には、うつ病発症以前と変わらず、一緒にいてくれたら嬉しいなと思っています。
うつ病になった人を、真に理解するのは難しいでしょう。
しかし、理解しようとしてくれる家族や友人が一緒にいるというだけでも、うつ病の人にとっては支えです。
最後に
うつ病の人にやってはいけないことを一言でまとめるとしたら、「病気を治そうとすること」かもしれません。
全く治そうとしないのも考えものなのですが、うつ病は自他ともに治そうと意気込むと、上手くいかないので。
うつ病の人の家族や友人は、“見守る”くらいの気持ちでいてあげてください。
いつか治ればラッキーだ、くらいの感覚で。
それでは、今回も最後まで読んでくださりありがとうございました。
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