『嫌われる勇気』をうつ病中に読んだ感想。苦しみが和らいだ4つの考え方も紹介

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10年以上愛されている、大ベストセラー『嫌われる勇気』。アドラー心理学をもとに”幸せに生きる方法”を説いた一冊です。

アドラー心理学には賛否両論ありますが、本書で解説されている内容の多くは、人生に役立つと私は考えています。

私自身、この本の思想を日常に取り入れたことで、うつ病への不安を和らげることができました。

今回は、『嫌われる勇気』を読んだ感想と、うつ病の苦しみを和らげるきっかけになった考え方を紹介します。

『嫌われる勇気』の作品情報

感想の前に、まずは軽く作品情報を見ていきましょう。

あらすじ

ある哲学者は、アドラー心理学に基づき「人は今からでも幸せになれる」と説きます。

しかし、ひとりの青年は、その言葉をどうしても信じられません。

「世の中には、不幸な境遇の人やトラウマを抱えた人、容姿にコンプレックスを持つ人もいる。そんな状況で簡単に幸せになれるわけがない」と反論します。

しかし、哲学者との対話を重ねるうちに、青年は次第にアドラー心理学の本質に気づいていきます。

本書は、そんな哲学者と青年の対話を通じて、アドラー心理学を分かりやすく解説した物語風の一冊です。

出版時期・累計部数

出版されたのは2013年12月12日。

世に出たのは10年以上前ですが、人気は衰えることを知らず2023年時点で世界累計1,200万部を突破しました。

著者について

著者は、哲学者である岸見 一郎(きしみ いちろう)氏、フリーランスライターの古賀 史健(こが ふみたけ)氏のふたりです。

岸見 一郎
・西洋古代哲学(特にプラトン哲学)とともにアドラー心理学を研究
・執筆や講演、精神科医院でのカウンセリングも行う
古賀 史健
・ビジネス書やノンフィクションで多くのベストセラー本を生んだライター
・20代の終わりにアドラー心理学と出会い、その後数年かけて岸見氏を訪ね、教えの本質を聞き出してきた

『嫌われる勇気』の感想・レビュー

読み終わったとき、アドラー心理学はうまく日常に取り入れていきたい思想だと思いました。

とはいえ、最初から素直に受け入れられたわけではありません。

 

アドラー心理学では、「現状を選んでいるのは自分自身だ」と考えます

この言葉を目にしたとき、私は思わず「そんなはずがない。うつ病だって、なりたくてなったわけではない」と否定的な気持ちになりました。

しかし何度か読み返すうちに哲学者の言葉が腑に落ち、哲学者の言葉を理解できるようになり「現状は確かに自分が選んだ」「私の考え方次第で幸せになれるのではないか」と思えるようになったのです。(詳しい話は次章で)

 

実際アドラー心理学の考え方を取り入れてから、生きやすくなったと感じています。

もしもうつ病に悩んでいる人がいれば、ぜひこの本を手に取ってみてほしいですね。

『嫌われる勇気』の見どころ!うつ病の苦しみが和らいだ考え方4つ

海辺で本を読む女性

実際に取り入れたことで、うつ病の苦しみが和らいだアドラー心理学の考え方を4つ紹介します。

うつ病患者さん全員に当てはまるものではありませんが、ひとつでも参考になれば嬉しいです。

1. 今の姿は自分が選んだ姿

ひとつめは、今の姿は自分が望み選んだ姿というものです。

私を例にすると、「うつ病になることを自分が選んだ」となりますね。

 

もちろん「うつ病になってやる!」と意気込んでなった覚えはありません。

しかし、病気という形でSOSを発する必要があったのは確かです。

うつ病と診断されなければ、どれだけ心身がボロボロになろうと私は休むことを選択できなかったでしょう。 

そう考えると、うつ病は生きるための防衛本能であり、自分で選んだ最善の道だったと思えるようになりました。

2. 自分と他人の課題を分離する

自分と他人の課題を分ければ悩みが減るという考えは、私にとってストレスを軽減する大きな手助けとなりました。

 

課題の分離とは何か、例を挙げて説明します。

例えば、友人と待ち合わせをしているとしましょう。

「あなたは約束の時間ぴったりに到着しましたが、友人は寝坊して30分遅れてきました。しかも謝る様子がありません。」

このとき、遅刻したのは友人であり、その後謝るかどうかは友人の課題です。

 

あなたにできるのは

  • 友人を許す
  • 一緒に改善点を探す
  • 会わないようにする

といった自分の課題を決めることだけです。

これが、アドラー心理学でいう「課題の分離」です。

 

この考えを意識するようになって、私は他人の言動に腹を立てることが減りました。(腹を立てなくなったわけではありませんが…!)

3. 嫌われることを恐れない

嫌われることを恐れないという思想は、うつ病の悪化を防ぐのに役立ちました。

 

私がうつ病になった原因のひとつは、他人の評価を異常に気にしていたことです。

仕事でも恋愛でも期待通りでなければならない、低評価を受けようものなら自分の存在価値がない、そんなふうに思っていました。

 

しかしアドラー心理学では、嫌われることが自由に生きている証だといいます。

なんと、嫌われることは存在価値の否定ではなく、自分らしく生きた結果だったのです!

今でも誰かに嫌われると多少は落ち込みます。

それでも自分らしく生きるためには仕方がないと、少しずつ受け入れられるようになりました。

4. 過去や未来ではなく「今」を生きる

過去や未来にとらわれず、「今」を生きることが大切。

この言葉に出会い、私はうつ病治療に対する焦りが緩和されました。

 

人生は線ではなく点の連続です。

つまり過去から未来までの一本道ではなく、「今」という道の連続ということ。

過去に何があったとしても、未来に何が待ち受けていようと、今の自分には関係ないのです

 

うつ病になった当初、私は 「入社してすぐ休職・退職なんて、こんな経歴じゃ生きていけない」 と思い詰めていました。

しかし実際にはなんだかんだで仕事を見つけ、結婚や離婚も経験し、今も元気に生きています。

どんな過去があり、どんな未来が予想できようと、結局どうなるかは”今次第”なのでしょうね。

『嫌われる勇気』はどんな人におすすめ?

草原で寝転ぶ女性

『嫌われる勇気』は、うつ病患者さんはもちろん人間関係に悩んでいるすべての人の助けとなるでしょう。

「人間関係で悩まなくなりたい」「現状を変えたい」と思う人は、ぜひ手に取ってみてください。

 

<おすすめの人>

  • うつ病に悩む人
  • 人間関係に悩む人
  • 他人の評価が過剰に気になる人
  • 自分には存在価値がないと考えてしまう人
  • 過去のトラウマを乗り越えたい人 など

 

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まとめ

『嫌われる勇気』は、人間関係のストレスでうつ病になり、自信喪失していた私には救いの一冊でした。

おかげさまで現在は他人に左右されず自由に振るまうことが増え、自分に存在価値がないとは考えなくなっています。

 

うつ病といっても症状は十人十色で、私の感想や経験があなたのお役に立てるかはわかりません。

それでもこの記事を書くことで、あなたの何かの支えが見つかることを願っています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。